飯田 敏晴(イイダ トシハル)
専門分野
- 臨床心理学
- コミュニティ心理学
- 健康・医療心理学
所属学会
- 日本心理臨床学会
- 日本心理学会
- 日本コミュニティ心理学会
- 日本健康心理学会
- 多文化間精神医学会
- 日本外来精神医療学会 他
著書・論文
- 『コミュニティ心理学シリーズ1 心の健康教育』, 金子書房, 2021年4月.(共編著)
- 「多文化社会におけるカウンセラー教育に関する一考察:日本型多文化カウンセリングコンピテンシー抽出の必要性」『特集 多文化カウンセリングとコミュニティ心理学の接点』, コミュニティ心理学研究,24(1),41-52,2020年9月.(単著)
- 『援助要請と被援助志向性の心理学』, 金子書房, 2017年3月. (共編著)
- 「HIV感染の治療過程で自殺企図を繰り返した在日外国人:チーム医療における多文化間カウンセラーの役割をめぐって」.こころと文化,14(2),147-158, 2015年9月.(共著)
- 「急性リンパ性 白血病の青年の移植前後における心理過程-チーム医療における臨床心理士の役割」.心理臨床学研究, 29(4),397-408, 2011年10月. (単著)
ゼミ紹介・授業紹介
心理学は、人の心を対象にして、その理解に努め、働きかけをしようとする学問です。さらに、こうした心は、集団、社会や文化といった環境からの影響(文脈)を強く受けていて、自由なものではありません。我々一人ひとりが「当たり前」と思うことが、違った文脈で生きている人にとっては「当たり前ではない」ことは周知の事実です。
わたしは、これまで、主に、保健・医療領域での臨床に従事してきましたが、その間何度も痛感してきたのは、上述したような文脈を越えての議論は、こと目の前にいる人との関わりにおいては無意味である、ということでした。ゼミでは、こうした心の問題とそのアプローチの実際について、ゼミの共通のキーワードとして、「援助要請 (「助けて」 と言えない人の理解と支援) 」、「予防」、「心の健康」、「コミュニティ」 「多文化」といった用語を中心において、皆さまと一緒に学んでいきたいと考えています。