平成25年度 「滝乃川学園」施設見学 (保育科1年「特別支援教育Ⅰ」)
2013/07/08
保育科1年「特別支援教育Ⅰ」(担当:児島早苗先生)の授業の一環として、「施設支援の課題について施設見学を通して学ぶ」というテーマで、5月11日(土)と6月8日(土)の2回に分けて、保育科の1年生全員で「滝乃川学園」の施設見学を実施しました。
「滝乃川学園」は、日本最初の知的障がい児のための福祉施設で、創立以来120年の歴史があり、知的障がい児福祉施設の歴史及び現状を学ぶことを目的として施設見学が行われました。
場所 : | 「滝乃川学園」 東京市国立市谷保6312 電話 042-573-3950 http://takinogawagakuen.jp |
---|---|
日時 : | 平成25年5月11日(土) 美・善の組 平成25年6月08日(土) 真・聖の組 |
引率教員 : | 児島 早苗(非常勤講師) 岡本 啓宏・福川 須美(駒沢女子短期大学専任教員 |
「天使のピアノ」の代表演奏者
美の組 | 山田 弥生 |
---|---|
善の組 | 内田 瑞紀 |
真の組 | 笹森 泉 |
聖の組 | 石井 陽菜 |
「天使のピアノ」について
「天使のピアノ」は本館に所蔵されていた、創立者の妻筆子が愛用したピアノです。1885(明治18)年頃横浜のデーリング商会が製造販売したもので、戦前は筆子がこのピアノでクリスマス祝会等に演奏を披露したと言われています。
やがて、筆子が亡くなり戦後何十年も忘れ去られていましたが、学園史研究会のメンバーによって1995(平成7)年に発見され、1997(平成9)年に日本ピアノ調律師協会に鑑定を依頼したところ日本に現存する最古のアップライトピアノであるとされました。
その後学園と音楽を愛する市民の方々と、日本調律師協会の献身的なご努力によって復元されました。現在では、園内の聖三一礼拝堂、記念館講堂でのコンサート、都内各地でのコンサート等に供され、鹿鳴館時代の音を皆様にお届けしています。2003(平成15)年には国立市の登録文化財に指定されました。
「天使のピアノ」の名の由来は、鍵盤上の板に、2人の幼児を抱いた天使が描かれているガラスが嵌めこまれているところにあると言い伝えられています。
(「滝乃川学園」ホームページより http://takinogawagakuen.jp/commemoration/)
「天使のピアノ」は本館に所蔵されていた、創立者の妻筆子が愛用したピアノです。1885(明治18)年頃横浜のデーリング商会が製造販売したもので、戦前は筆子がこのピアノでクリスマス祝会等に演奏を披露したと言われています。
やがて、筆子が亡くなり戦後何十年も忘れ去られていましたが、学園史研究会のメンバーによって1995(平成7)年に発見され、1997(平成9)年に日本ピアノ調律師協会に鑑定を依頼したところ日本に現存する最古のアップライトピアノであるとされました。
その後学園と音楽を愛する市民の方々と、日本調律師協会の献身的なご努力によって復元されました。現在では、園内の聖三一礼拝堂、記念館講堂でのコンサート、都内各地でのコンサート等に供され、鹿鳴館時代の音を皆様にお届けしています。2003(平成15)年には国立市の登録文化財に指定されました。
「天使のピアノ」の名の由来は、鍵盤上の板に、2人の幼児を抱いた天使が描かれているガラスが嵌めこまれているところにあると言い伝えられています。
(「滝乃川学園」ホームページより http://takinogawagakuen.jp/commemoration/)
学生の感想
※施設見学を終え、授業の中でまとめられた「滝乃川学園見学レポート」の一部を抜粋したものです。
- 私は初めて施設を見学させていただきました。その初めての施設見学が、「滝乃川学園」という歴史ある施設を見学する機会を与えていただき、とても良かったと思います。施設の創設の経緯や人物、歴史など、さまざまなことを学ぶことができました。施設見学の前に想像していたものよりもはるかに大きく、その規模の大きさに驚かされました。今回の「滝乃川学園」で学んだこと、そして、これからの大学での授業の中で、多くのことを学び、障がいを持った方々に対して、適切な対応ができるようになりたいと思いました。そして、今回の施設見学を通して、児童部の施設で働いてみたいという思いが生まれてきました。(有賀 彩映美)
- 「滝乃川学園」見学を終えて、今まで、乳児、青年など、それぞれの施設を見学させていただいたことはありましたが、乳児や幼児、高齢者や成人など、さまざまな年齢の幅の方々に対する支援が行われており、とても驚きました。今回、保育者になる上で、とても大切な体験、勉強をさせていただきました。ありがとうございました。(竹松 弘恵)
- 「滝乃川学園」は、創立122年、国立に移ってから85年の歴史のある知的障がい児福祉施設です。学園に入る前の門の前で、障がいを持った高齢者の方にお目にかかりました。若い方が多いと思っていましたが、年齢層も幅広く、緑に囲まれたとても良い環境の施設であると思いました。教室も木造で、現代のものとは違い、当時の雰囲気を感じさせるものでした。この滝乃川学園の見学を通じて、石井亮一先生によって障がいを持った人々に対する理解が、世の中の人々に広まり、現在に至っていることを感じました。また「天使のピアノ」は、普通のピアノと違って、きれいで、静かな音色の響きだと思いました。(秋野 真子)
- 私は、親戚に障がいを持つ子がいるので、障がい児福祉施設に興味がありました。そして、今回の「滝乃川学園」の施設見学と講義にはとても興味を持って参加させていただきました。施設の方々も、とても優しく、丁寧に案内をしてくださり、とても温かい雰囲気の施設で、入所されている方々に対しても丁寧に、そして細かいところまで気を配り、とても良い学園だなと感じました。今回見学させていただくことができて本当に良かったと思います。ありがとうございました。(笠原 侑紗)