2015年秋 基礎ゼミⅡで茶道実習をおこないました。
2015/12/18
皆さんは茶道の経験はありますか。私たち国際文化学科1年は毎年茶道実習で日本の侘び・寂びに触れています。
実習当日、茶室に入る前に白靴下を着用し、アクセサリー類をはずします。
最初にお辞儀や、美しい立ち居振る舞い、畳の歩き方を練習しました。写真中央がご指導くださった吉田先生です。日頃から良い姿勢を心がけ、普段の所作も先生のようにきれいにできると素敵だと思いました。
この練習の後、扇子の使い方と襖の開け閉めを学び、実際にお茶室に入りました。
室内は藺草のにおいがし、静かな空間に掛け軸やお花、茶道具がそろっていました。「利休百首」という茶道の心得が記されている扇子を膝の前に置き、ご挨拶をしました。お扇子を扇ぐ以外の用途で使うことに驚きました。
お菓子はお味だけでなく目で見ても楽しめます。実習当日は「錦玉」という和菓子をいただきました。秋なので柿をかたどっています。お菓子をいただく際に、次客とのご挨拶の仕方、お箸や懐紙の扱い方を教えていただきました。普段の食事でも気をつけたいと思います。
Sさんが正客を、Nさんが次客を務め、吉田先生が点ててくださったお茶をいただきました。
最後は全員で盆点前の練習をしました。帛紗さばきを習って、いよいよお茶を点てます。茶巾の使い方、お抹茶の量、棗の位置等々、決まりごとを覚えるのは少し大変でした。初めてお抹茶を点てたゼミ生もいて、上手に泡立てることは難しいと感じました。向かいあったゼミ生同士で点てたお茶をいただきました。お抹茶も錦玉も初めていただいたゼミ生もいました。お茶をいただいた後に、茶杓やお菓子の「銘」を尋ねられ、どんな銘が良いのか、咄嗟に思いつきませんでした。季節を表す素敵な言葉を普段から使うようにしようと思いました。今日は茶道を通して、人をお迎えする「おもてなしの心」も学びました。
学生から吉田先生へのお礼状より
- 先日は茶道についてご指導いただき、ありがとうございました。私は普段、姿勢が悪く、正座もなれていませんでした。そのため、足の感覚がなくなって、立つことが出来なくなりました。しかし、先生の、「姿勢が正しい人には好感が持てる」とのお言葉で、これからは姿勢を意識して正すことに努めようと思いました。また、点てられたお抹茶を飲むことが過去に何度かあったのですが、実際に自分で点てるのは初めてでした。一つひとつの作法に意味があり、とまどうことも多かったのですが、とても良い勉強になりました。手首が上手く使えず、泡立ちが良くなかったので、またお茶をたてる機会があったら、挑戦したいと思います。(A.S.)
- 先日の茶道実習でのご指導、ありがとうございました。私は、高校で時々、教わっていたのですが、扇子が必要だと初めて知り、とても驚きました。また、お茶菓子には色々な種類があり、季節も楽しみながらお茶をいただけることに感激し、美しい立ち居振る舞いでも、日頃自分が気付くことができないところも、他の人にはしっかりと見られていることを知りました。これから先、どんな人に見られても、恥ずかしくないよう、綺麗な所作に気を配りたいと思いました。(Y.N.)
- この前は、茶道のご指導をしてくださり、本当にありがとうございました。お茶の点て方や、お辞儀の仕方、きれいな座り方や立ち方まで、生まれて初めて知ることばかりで、とても役に立つお話をたくさん聞かせていただきました。
私はこの前、先生にご指導いただいたとき、初めてお茶を飲みました。想像していたよりもずっと苦くて、「これがお茶というものか」と思いました。お茶菓子の錦玉は、柿の見た目がとても可愛くて、季節を目で感じることができました。
きれいな立ち方と座り方を先生に教えていただいたので、電車の中で座る時と立つ時に、実践しようと思います。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。(N.Y.) - 今回は、私たちに茶道を教えてくださって、ありがとうございました。私は高校の時、茶道を何回か経験したことがありましたが、今回改めて教わると忘れていることがとても多く、勉強になりました。先生の姿勢や立ち居振る舞いを見習って自分で実践してみましたが、なかなか上手くできませんでした。しかし、この茶道実習での経験は就職活動や今後社会に出たときに、とても役に立つと思うので、日頃から心がけていきたいと思います。今回は貴重なお時間を割いておしえていただき、ありがとうございました。(Y.N.)