国際協力実習2019@タイ ~幻のりんどう祭写真展から振り返る~
2019/11/12
国際文化学科3年
井上 碧
岩下 慈
ツェンデ エンヘデルゲル(エンヘ)
人間文化学類人間関係専攻2年
ドォアン ティ ハイ イエン(イエン)
私たちは「国際協力実習」を受講し、9月にタイへ実習に行ってきました。その様子をりんどう祭の写真展でお伝えする予定でしたが、今年は残念ながら中止となったため、「幻の写真展」の写真とともに実習を振り返りたいと思います。
- 私たちを受け入れてくれたのはアユタヤ・ラチャパット大学日本語学科の学生です。その中の4人が5月に短期研修で本学を訪れたときに交流していたので、嬉しい再会でした。一緒に簡単なゲームをしたり、授業を受けたり、学食で食事したりして交流しました。歓迎会では、日本語学科の学生が通訳を担当し、タイの楽器やバンドの演奏も披露してくれました。放課後には、お土産選びを手伝ってくれました。短い間でも友情が深まり、お別れの際には涙の場面もありました。SNSを交換し、現在でも交流を続けています。(井上)
- バンコクで訪ねたエメラルド寺院は、中へ入ると仏教の世界に入ったようなとても素敵なところでした。本堂の周りがとてもゴージャスで、きらきらしていて、寺院内の要所に狛犬のような像や、仁王のような像があって興味深かったです。その後、昼食をとるために船で川を渡り、皆でタイ料理を食べました。その時初めて甘辛い料理を食べました。少し甘すぎましたが、美味しかったです。とても楽しくて良い思い出になりました。(エンへ)
- 実習では、多様化する国際社会の中で、トランスジェンダーへの理解を深めるためにインタビューを行いました。私たちと同世代のトランスジェンダーの学生たち一人一人の声を直に聞き、性に寛容な国・タイにおいても性的マイノリティーの人に対する理解にはまだまだ見えない壁があることを痛感しました。性別という括りに縛られず、誰もが自分らしく生きられ、他人を認め合える社会を実現するためにも、理解することがいかに大事かを学びました。(岩下)
- 実習最終日は、アユタヤを観光しました。日本語学科の4年生たちが案内してくれました。アユタヤは静かな町で、仏教寺院の遺跡が多いです。戦争で破壊されたお寺では、頭がない仏像をよくみかけました。タイでは自分の生まれた曜日を大切にするという文化・習慣があるそうです。曜日によって異なる守り仏があります。私も自分の守り仏にお参りしました。アユタヤには日本人観光客が多く、日本語が話せる店員さんにもよく会いました。(イエン)
今回の実習は、これらの写真だけでは伝えきれない充実したものとなりました。現在、私たちは、実習の報告として、トランスジェンダーの学生たちへのインタビューをまとめています。学内、学外でその結果を発表する予定です。