「ペアリーロード稲城商店街」活性化を考えるプロジェクト
2018/08/21
駒沢女子大学のある稲城市の商店街活性化を考えるために「現状の商店街について駒沢女子大学生(以下、コマジョ生)の視点から意見を聞きたい」との依頼を稲城青年会議所からいただきました。そこで、住空間デザイン3、4年生の有志21名が参加し、「商店街活性化を考えるプロジェクト」を実施しました。今回対象になったのはJR南武線の稲城長沼駅にある「ペアリーロード稲城商店街」です。稲城長沼駅は今年4月からスクールバスの発着場所となったこともあり、コマジョ生が日々利用するエリアになりました。※
百聞は一見に如かず。まずは「ペアリーロード稲城商店街」を見学しました。商店街の田中学会長と稲城青年会議所の田中直樹理事にご案内いただき、お店の方々にもお話をお伺いしました。大学から程近いエリアにもかかわらず全員初めて歩く商店街でしたが、ここには昭和の雰囲気が残されていました。
次に、見学で気づいたことや改善できそうなことなどについて4つのチームに分かれてディスカッションを行いました。3-4年生混合チームで意見を出し合いながら、各チームの気づきをまとめ、発表しました。発表を踏まえて、各チームのメインテーマを決め、プレゼンテーションの方針を固めました。
そして、7月11日に開催された稲城青年会議所の例会「地域と商店街の未来会議」においてプレゼンテーションしました。青年会議所のメンバーや商店街の方々を前に、コマジョ生からみた「ペアリーロード稲城商店街」の現状とこれからの提案をお伝えしました。プレゼンテーション後にはパネルディスカッションなども行い、率直な意見が飛び交いました。
これを機会に、商店街の活性化に向けて、地域の方々と共にコマジョ生もお手伝いしていきたいと思います。
3年生 岡本紗季
- 見学させていただいた稲城長沼の商店街は、昭和の雰囲気が残る商店街でした。正直「地域に根付いた商店街」というにはほど遠く、シャッターが閉まっているお店が多く見られ、商店街を取り巻く環境はとても厳しいものがあると感じました。一方で、地域住民から寄せられる「地域コミュニティの中心としての商店街」というものへの期待が高く、どこから手を付けるべきなのか戸惑いました。まず、メリットとデメリットを話し合い、小さなテーマごとに分かれ、プレゼンテーションでは、改善点や新しい取り組みなどの提案をしました。
稲城市民の皆様の意見を聞き、目指す商店街像を具体的に知ることができ、今の時代の商店街に何が求められているのかということを知ることができました。その中で私は、自分達の意見よりも地域に住んでいる方々の意見を最優先させるべきだと考え、「私たちがこうしたい商店街」よりも「地域住民がこうしたい商店街」というものを目指すべきだと感じました。今回稲城長沼の商店街プロジェクトに参加して、街づくりの難しさというものを実感することができました。商店街の活性化に私たちの意見が少しでも役立つことを願います。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
3年生 北野実樹
- 今回のプロジェクトに参加するまで稲城長沼駅からすぐの場所に商店街があることを知りませんでした。商店街に見学に行くとシャッターが閉まったままのお店が目立ち、足を止める人も少なく、私だったら素通りしてしまうかなという印象でした。しかし、お店の方に話を伺うと熱心に答えてくださり、外から見ただけではわからない地域の温かさがこの商店街には残っていると感じました。その良さを活かす方法が私一人だと浮かびませんでしたが、プロジェクトに関わっているメンバーとディスカッションを行うと、私には気が付かなかった問題点や改善策がたくさん挙げられました。
しかし、私たちが挙げた意見は女子大生の立場からでしかなく、実際に稲城市の方々と意見交流を行うと、地域の方の思いがまちづくりを進めていくうえでとても大切なのだと気が付きました。学生という立場でこのような実際に進行中のプロジェクトに関われることは少ないので、とても良い経験になりました。
- ※ 本内容は、住空間デザイン学類の前身である住空間デザイン学科の学びについて紹介しています。
住空間デザイン学類での学びの参考にしてください。