2013年度後期 英語コミュニケーションコース ゼミ合同発表会
2014/01/21
英語コミュニケーションコースのゼミは、3年生と4年生が一緒に授業を行っています。毎学期の終わりにゼミでの研究成果を発表しあう合同発表会を行うようになってから、すでに10年以上経ちました。1人の学生が合同発表会に参加する機会は4回だけですが、長年の積み重ねで、研究発表の質・技術、司会進行も驚くほどの進歩を遂げました。1月10日に行われた後期発表会の様子をご紹介します。
井戸ゼミ: 「お茶会から見える人と人のつながり~日本とイギリスの意外な共通点~」
イギリスのアフタヌーンティーと日本の茶道をテーマに取り上げ、比較・考察しました。イギリスと日本では飲み物としてのお茶の形態が違うように、もてなし方も異なります。しかし元となるお茶の木が同じであるように、どちらもお茶を中心に楽しむ空間を作り上げることは共通しています。お茶の文化には、心を通じ合わせ人と繋がるという素晴らしい力があることが分かりました。
松山ゼミ: 「『黒衣の女』~迫りくる恐怖~」
現代のゴシック小説として有名なスーザン・ヒルの『黒衣の女』の恐怖の源流を、ゴシック小説の元祖『オトラント城』、20世紀初頭のゴシック小説の名作『レベッカ』と比較しながら考察しました。その結果、『黒衣の女』はゴシック小説の伝統に沿ってはいるものの、典型的なゴシック小説からは逸脱している部分あり、特にプロットにおける逸脱がその恐怖の源であるということが分かりました。
太田ゼミ: 「あきらめないで! 海外留学」
世界に通用する「グローバル人材」が求められている社会情勢にもかかわらず、日本から海外へ留学する学生の数は、2004年をピークに下がり続けています。どのようにすれば海外留学の希望をかなえることができるのでしょうか。この発表では海外留学の障害となる様々な問題を取り上げ、それぞれに対して解決法があることを示し、留学への一歩を踏み出すことが可能であると提案しました。
各発表の後には鋭い質問が相次ぎ、時間が足りなくなるほどでした。最後に感想を求められた2年生の1人は、「自分が来年同じように発表をすることができるのか、不安になるぐらい素晴らしい発表でした」涙声で答えました。また太田先生からは「皆自分の言葉で語っていたのが素晴らしかった」とお褒めの言葉がありました。この日のためにゼミの仲間の協力のもと頑張ってきた発表者たちの感想には喜びと達成感があふれていました。
発表者の感想
- 2年間合同発表会をしてきて、大学でいちばんの思い出が作れました。
- 4年生最後の合同発表で発表者を務めて、改めて合同発表が共同作業であることを実感しました。
- 怖いものが苦手なのですが、仲間と協力して怖さを克服しながら発表の準備ができてよかったです。
- 興味がない人にいかに聞いてもらうか、と一生懸命考えながら発表の準備をしたことで、また新しいことを学ぶことができた気がします。
- プレゼンテーションで必ず聴衆を笑わせることができるように、しっかり考えながら発表の準備をしました。
- 発表の前日に先輩からの励ましのメッセージがあったおかげで、落ち着いて一生懸命発表をすることができて、本当によかったです。
- 昼休みや授業終了後の時間に、全員がすぐに集まって合同発表に向けての準備をすることができ、改めて発表準備は共同作業だということを理解できました。