2013年 国際協力実習@モンゴル
2013/10/04
3年ぶりに、モンゴルでの国際協力実習を9月2日から7日まで実施しました。今回は国際文化学科の3年生2人だけの参加でしたが、直行便で入国、ウランバートル市内を運転手つきベンツで移動し、日本人経営のホテルに宿泊するという、これまでより少しだけぜいたくな実習旅行でした。
この実習の目的は、モンゴルでの日本のODA(Official Development Assistance 政府開発援助)の実際を知ることと、青年海外協力隊員の活動現場に行って、隊員の話を聞くこと、そして、同世代の若者と交流することです。
日程
9月2日 | 成田空港よりモンゴル航空直行便でチンギスハーン空港到着 |
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9月3日 | JICAモンゴル事務所で日本のODA事情のレクチャー 青年海外協力隊の活動現場訪問: 国立がんセンター・第20学校 |
9月4日 | モンゴル日本センターでレクチャー 交流協定締結校のイフザサク大学訪問: 日本語を学ぶ学生と交流 |
9月5日 | モンゲニ統合学校訪問: 日本語を学ぶ小中学生と交流 交流協定締結校のオトゴンテンゲル大学表敬訪問 ウランバートル市内観光 |
9月6日 | イフザサク大学の招待でテレルジ観光 |
9月7日 | 帰国 |
初日、チンギスハーン空港には2011年3月に本学大学院仏教文化修士課程を修了したソブドマさんとゲレルマーさんが出迎えにきてくれました。
翌日は、JICA事務所を訪問、その後青年海外協力隊として国立がんセンターで活動されている渡部看護師、第20学校で教鞭をとられている飯島教諭の現場を訪問し、食事をとりながら、モンゴルでの生活についてもお話を伺いました。
3日目の、モンゴル日本センターでは、日モ関係に長く関与された国際交流基金の神崎様ならではの示唆深いお話を伺うことが出来ました。
後半の日程は、2003年の実習開始以来お付き合いのある、大学・学校での交流が中心とでした。モンゲニ統合学校では坂浜教育交流プロジェクトで6月に会った小中学生たちと嬉しい再会をし、イフザサク大学では日本語を勉強している大学生と交流しました。
そして同大学のお計らいで、日本留学をしていたバットさんに市内の観光スポットを案内していただき、さらに、テレルジにある同大所有のゲル施設で、おいしいモンゴル料理のおもてなしをいただきました。モンゴル滞在5日目にして、初めて草原体験しました。
参加2学生の感想文から抜粋です。
- 急激な経済成長をしてきたモンゴル。草原にゲルがあり、羊が群れをなしている自然豊かな国というイメージしか持っていなかった私は、チンギスハーン空港に降りたとき、衝撃を受けました。車でウランバートル市内に入ると日本では見ることのないような交通渋滞、多くの建設中のアパート、遠くにはネオンが見え、私のイメージとはかけはなれていました。
この実習を通して日本の豊かさや経済発展の有難さを感じたとともに、その国の人が何を必要とし、何を支援するのかということは直接現場にいって見て感じてこないとわからないというがよくわかりました。実習に参加したことで自分の財産になるものが得られたと強く感じています。(国際文化学科3年 山崎 恵実) - ウランバートルに着いた時の第一印象、建設ラッシュだ。そしてイライラするほどの交通渋滞。想像していた発展途上国の都市そのものだった。私は経済発展による環境破壊がとても気になっていたが、現地の人の話を聞くと、誰も悪いようには捉えていない。私たちが発展途上国を訪れた時、簡単に批判することは出来ないとも感じた。現地の人の立場に立って物事を考える力を身につけたくなった。コミュニケーションを円滑にとれるようなスキルが必要だということに気がつかされた。
今回のモンゴル国際協力実習は、これまで自分が捉えてきたとは別の視点から途上国問題を考えるきっかけになり、とても有意義な活動になった。(国際文化学科3年 山内 さくら)