2013年度 「東京学」の学外授業
2013/07/10
今年度の「東京学」は、履修生が多かったため、5月31日と6月7日の2回に分けて学外授業が行われました。どちらも上野から国際こども図書館、寛永寺、池之端から弁天堂へと上野の山を下り、無縁坂を上って東京大学に入りました。ここで昼食を取り、本郷から大手町と銀座へ移動して、午後の研修となりました。
初回は、東京ステーションホテルとJTBロイヤルロード銀座に分かれて、それぞれ特別なレクチャーを受講。その後丸の内仲通りを歩いて東京駅で解散。
2回目は、帝国ホテルと日本交通公社、旅の図書館に分かれて、こちらも特別にレクチャーを組んでいただき、とても充実した研修となりました。
梅雨の時期でしたが、両日ともに天候に恵まれ、喧噪とは異なる静かな東京の一端を垣間見ることができ、長時間にわたる研修も無事に終了しました。
以下は、学生の感想です。
JTBロイヤルロード銀座
- 旅行会社というのは、ただお客様により良い商品を提供するだけではなく、「お客様の貴重な時間を頂く」「その時間を無駄にできないから最上のおもてなしをする」というお話が心に残った。私は将来サービス業に就きたいと思っているので、この言葉を胸に刻んでこれからの行動をしていきたいと思う。(R.M.)
- 私は、事前にホームページなどを確認するまでは「ロイヤルロード銀座」という存在を知らなかった。実際にお話を伺い、旅行プランの価格を知って、“まるで世界が違う”と正直驚愕した。でもパリの地図を用いての講義は、実際にツアープランの作り方の一端を教えて頂けたので、非常に面白かった。(S.O.)
東京ステーションホテル
- 東京ステーションホテルを研修して、案内をして下さった方の熱意ある説明から、本当に歴史と文化あるこのホテルを語り継ごうとしていることが伝わり、何と素晴らしいことだろうと感動しました。今後、もう経験することが出来ないような良い経験が出来て本当に良かったです。(M.O.)
- 東京ステーションホテルには、昔からあった物や関わった人々の思いが隠されていました。その説明をした方の「今度は私たちが伝えていく番だ」という言葉にとても感動し、大学の皆にもこの感動を伝えたいと思いました。(I.K.)
帝国ホテル
- 帝国ホテルは、平日にもかかわらず、研修中にもビジネスマンや旅行者など様々な人とすれ違い、その人気の高さを実感した。今回の研修で、ホテルは単に宿泊するところという認識から、ホテル自体が主役になれる空間であると考えを改めさせられた。このような素晴らしいホテルが日本の東京にあることを誇りに思った研修だった。(M.I.)
- 泊まらないと入ることのできない場所を見学できたので、とても貴重な体験ができました。簡単には働くことができないからこそ、研修に行ってもっと帝国ホテルで働きたいという思いが強くなり、諦めることができなくなりました。(K.N.)
旅の図書館
- 旅の図書館を実際に利用している人を観察したところ、各自興味ある雑誌や資料を持ち出して机に向かっている人が多かった。普通の図書館とは異なり、観光文化に絞った専門的な図書館だからこそ研究や旅行の下調べのように、求めるものをすぐに手に入れられ、「リアル」さも感じ取ることができるので、今度の研修で初めて知ったこの図書館を大いに利用したいと思った。(M.I.)
日本交通公社・旅の図書館
- 私は、このような専門の図書館の存在を研修で知って、専門ゼミでヨーロッパの観光や文化について学んでいるので、ゼミの発表でも利用できることが解った。また、日本交通公社や旅の図書館のスタッフさんも気さくで、どのような些細な質問にも丁寧に答えて下さって、とても嬉しかった。ありがとうございました。(A.T.)
最後に、ご多忙にもかかわらず大人数の学生に丁寧な館内バックヤード案内をして下さった東京ステーションホテルと帝国ホテルの皆様、カタログ作成中の最も忙しい最中に、お時間を割いて講義をして下さったJTBロイヤルロード銀座の皆様、また、レクチャーだけではなく、丸ビルまでの複雑な道をご案内下さった旅の図書の方々へ、深く御礼を申し上げます。