旅行業務取扱管理試験合格者インタビュー
2022/05/23
観光文化学類では、学生にさまざまな資格取得を勧めています。中でも旅行業務取扱管理者試験は対策科目を用意して、万全の体制でサポートしています。難関の国家試験ですが、2018年~2021年で本学より12名の合格者が出ています。2021年の国内旅行業務取扱管理者試験に見事合格した林瑞希さんに話を伺ってみました。
観光文化学類3年生
林 瑞希(はやし みずき)さん(東京都立府中東高等学校出身)
Q 合格した旅行業務取扱管理者とはどんな資格ですか。
- 旅行業務取扱管理者は、旅行会社で旅行商品を販売するために必要な国家資格で、旅行会社の各営業所には1名以上の資格取得者を配置することが法律で義務付けられています。国内のみの国内旅行業務取扱管理者と、国内と海外の総合旅行業務取扱管理者があり、昨年は国内旅行業務取扱管理者試験に合格しました。難易度が高い試験なので合格すると思っていませんでしたが、合格した時は鳥肌が立つほどうれしかったです。
Q なぜ受験をしようと思ったのですか。
- 大学を選ぶときに見た駒沢女子大学のホームページに、この国家資格があることを知りました。また、資格取得のための授業があることも知り、大学在学中の取得を目標としました。資格を取得すると履歴書の資格の欄に書けるので、就職活動にも役に立つと思い、受験をしました。
Q 国家試験はどんな試験ですか。
- 旅行業務取扱管理者試験は年に一度行われます。国内旅行業務取扱管理者試験は旅行業法25問、旅行業約款25問、国内旅行業務28問の3科目で、試験時間は120分です。総合旅行業務取扱管理者試験は旅行業法25問、旅行業約款30問、国内旅行業実務32問、海外旅行業実務52問の4科目で、試験時間は200分です。どちらの試験もマークシート形式で各科目60%以上の得点で合格です。国内旅行業務取扱管理者試験の合格率は30〜40%、総合旅行業務取扱管理者試験は10〜20%です。
Q 合格に向けてどんな学習をしましたか。
- 観光地理、旅行法規、国内旅行実務論の授業を1年次前後期と2年次前期の期間で受講しました。各授業で使用したJTBの旅行業実務シリーズの内容を受験年の夏休みまでに勉強し、夏休み開始から8月中旬くらいまでに観光地理の勉強をしました。8月の後半は予定を入れずに、直近5年分の過去問題を解き、復習することを繰り返しました。観光地理の暗記と過去問題の教材は近所の書店で購入し、持ち歩きできないときは問題アプリをダウンロードして勉強をしていました。
Q これから受験する学生にアドバイスをお願いします。
- 旅行業法と旅行業約款はとことん過去問題を解いて、間違えたところやわからないところをピックアップして理解するまで次に進まないことが大事です。この2科目は毎年同じような問題が出ているので、過去問題を解けるようになればあまり不安にならなくて大丈夫です。旅行実務の運賃計算は決まり事が複雑ですが、これを乗り越えられれば解けます。観光地理はとにかく暗記するしかありません。受験までの勉強が大変で難しい試験ではありますが、将来役に立ちます。少しでも迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。