ハワイでの「海外インターンシップ」全行程報告(2017年度春) ~実務を通して進路選択へアプローチ~
2018/06/06
2017年度で7回目を迎えたハワイ(ホノルル)でのインターンシップ実習について報告します。今回の実習は、3月5日から16日までの12日間に観光産業関連の様々な施設で行われ、2年生3名と3年生3名の合計6名が参加しました。実習を希望する学生は、まず、「企業文化研究A」、「企業文化研究B」、「ホスピタリティ概論」を履修します。その後、面接による選考を経て、マナーセミナーで社会人としての基本を身につけ、さらにオリエンテーションでは、先輩たちの体験談を参考にして、実習前の準備を行いました。特にワイキキビーチ・マリオットホテルの研修については、品川の東京マリオットホテルで事前研修を行い、日本と海外のホテルではホスピタリティがどのように違うのかを具体的に学びました。※
ハワイでは、最初にワイキキビーチに面したデラックスホテル、ワイキキビーチ・マリオットで研修を行いました。アジアンサービスデスク(日本語専用フロント)、ハウスキーピング(客室の清掃やベッドメイキングなど)、フロント業務(チェックイン・アウトなどのご案内)、ヴァレーサービスなどを経験し、3日間の研修を終えました。日本の丁寧なおもてなしとは一味違う、フレンドリーな接客サービスを体験できました。
その後の3日間は、「ホノルル・フェスティバル(Honolulu Festival)」という日米交流イベントのお手伝いをしました。これは、日本各地のお祭り、文化・芸能、武道・スポーツなどを通して、日本とハワイの交流を更に深めるイベントです。学生たちは、会場で日本の伝統的な遊びを現地の子供に紹介したり、来賓を案内したりしました。最終日には、カラカウア大通りで行われた約2 時間のパレードに参加し、踊りながら行進しました。パレード終了後、ワイキキビーチ沖で「長岡花火」が打ち上げられ、間近で見た学生たちからは歓声が上がりました。
最後に「JTBオリオリステーション」で、カスタマーサービスの基本を学び、ハワイ到着時にお客様にお渡しする資料の仕分けや袋詰めの作業をしました。資料はその種類が多種多様であるため、慎重に作業を進めました。午後には、この研修のしめくくりとして、研修全体の反省会をJTBハワイ支店で行いました。JTBの担当職員からは、プロとしての視点でアドバイスを頂き、学生たちもそれぞれ意見・感想などを述べて全日程を終了しました。
実習生の声
- マリオットホテルではフロント業務だけでなく、ハウスキーピングやベル、ヴァレーの仕事を間近で学べたこと、ホノルル・フェスティバルでは英語を使う機会があった点が良かったです。また最終日に有名なカラカウア通りでのパレードに参加できたことがとても光栄で貴重な体験になりました。
Aさん(国際文化学科3年生) - 国内インターンシップと異なり、日本と海外の会社では雰囲気が違うと感じました。現地で仕事をしている方たちはとてもフレンドリーで笑顔を絶やさないので、見ている私たちまで笑顔になりました。また、自分の英語がどこまで通用するのか実感しました。英語が話せなくても、伝える努力をすれば相手も理解しようとしてくれるので、積極的に自信をもって話しかけることが大事だと実感しました。
Bさん(国際文化学科3年生) - 「ホテル」と言うとフロントのイメージが強く、他の業務についてはほとんど知りませんでした。しかし、今回のインターンシップで「こんな仕事もあるのだ」、「お客様の見えないところではこういう人たちが支えているのだ」など、多くの発見がありました。そのおかげで、フロントだけでなく、ホテルを支える裏方の業務にも魅力を感じ、ホテル業により興味を持ちました。この学びを無駄にせず、将来に繋げていきたいと思います。
Cさん(国際文化学科2年生)
実習先担当者の評価
- All can improve and maintain a positive, upbeat, and professional manner around all guests and co-workers. Demonstrate confidence and professionalism in vocabulary, posture, etiquette and personal appearance.
Hope all had great experience in Hawaii and learned Marriott art of hosting. “Welcomes and greets each guest warmly and with a smile, using the 15/5 rule and the guests’ name”. Make it Brilliant !
D氏( マリオットホテル担当者) - 午前中はアラモアナステーションを利用出来るツアーの種類、会場内の設備案内と役割、お客様に快適にアラモアナステーションを利用して頂けるよう、どの様な工夫をしているか聞いて頂いた後、説明会の見学、会場での仕事を見て頂きました。この日は到着人数が少なく実践で仕事をして頂く事があまりなく残念でしたが、お客様がアラモアナステーションに到着されてからの流れは見て頂く事が出来ました。午後からはお客様に差し上げる書類作成をして頂きました。1日だけの短い研修でしたが、役立てて頂けたら嬉しいです。
E氏(JTBオリオリステーション担当者)
- ※ 本レポートは、観光文化学類の母体である国際文化学科観光文化コースのカリキュラムについて紹介しています。観光文化学類での学びの参考にしてください。