コマジョクリエ「国領町賃貸集合住宅プロジェクト」が完成しました!
2021/01/18
2019年秋に開始した、株式会社創建・株式会社東都と駒沢女子大学の三者による産学連携課題コマジョクリエ「国領町賃貸集合住宅プロジェクト」の建物「パインルーフ調布Ⅱ」が調布市布田駅近くに無事竣工し、完成披露内覧会と完成式典が行われました。
内覧会には昨年度の課題に取り組んだ4年生約20名が見学しました。引き続いて駒沢女子大学の冨士原副学長と連携企業の社長をはじめとする関係者の方々が、担当学生の案内により各室を内覧しました。
完成した建物の内部をタイプ毎にご覧ください。
【101号室】「オタクのすゝめ」 デザイン:土屋 佳那子
この住戸には2つの居室とDKがあります。居室の一つは引き戸で仕切られ、DKと一体的に使うことができるので、住み手が暮らしに合わせた間取りを選ぶことができるようになっています。また室内の各所に造作収納が多数設けられており、たくさんのモノをディスプレイできる棚があります。
【102号室】「暮らしに+(プラス)を」 デザイン:山下 舞
この住戸の大きな特徴は、玄関、LDK、居室、洗面所がぐるりと回遊できる動線になっている点です。玄関部分は建物の幅いっぱいに土間が設けられ、壁には自転車ラックが付いています。玄関土間と室内の間にある2枚の格子戸を動かせることで、さまざまな使い方が想定できます。
【103号室】「つなぐ、つづく、家族の時間」 デザイン:岩谷 美咲
この住戸もキッチン、居室、収納、洗面所がすべて通り抜けられる動線になっています。収納や水回りがコンパクトかつ十分な広さをもって納められています。玄関とLDKの壁に設けられた黒板クロスや対面型のアイランドキッチンなどは、家族間のコミュニケーションが促進される仕掛けとなっています。
内覧会後、現場近くの会場に場所を移して完成式典が行われました。コロナ感染予防対策上の理由から人数を限定して行いましたが、担当学生3名とその保護者の方々、連携企業の関係者など多くの皆さまからこのプロジェクトに対する感謝の言葉をいただきました。また施主への記念品贈呈の後には、学生たちが一人ずつスピーチを行い、これまでのプロジェクトとの関わりや、今後の物件への思いを語りました。
2019年の秋から始まったプロジェクトは無事完成し、また完成直後に全室の入居者が決まりました。この先も長く大切に使い続けられていってもらいたいです。
担当学生のコメント
- 4年 土屋 佳那子
プロジェクトが進んでいく中で、学生のうちではなかなか経験できない体験をさせていただき、ありがとうございました。自分のデザインした部屋が完成してうれしかっただけでなく、自分がその空間にいることで、少し不思議な感覚にもなりました。このプロジェクトに参加することができて本当に良かったです。 - 4年 山下 舞
私のデザインしたプランは個性的な間取りだったので、実現に向けて少し不安な部分がありましたが、先生や家族や友人にたくさんのアドバイスや意見をいただき、計画を進めることができました。完成された部屋を見て、男性・女性を問わず、たくさんの方に愛されるような部屋になったのではと感じました。 - 4年 岩谷 美咲
前回のコマジョクリエ第1弾における先輩方の作品を見て、私も選ばれるような提案をしたいというのが目標でした。自分の頭で考えたアイデアをリアルに実現できて、その空間に立っていられるということがうれしかったです。皆さまのお力があったからこそ実現できたと思います。このような機会を与えていただき、感謝します。
担当教員:小川、神村、橘田、佐藤、鈴木、三戸、三宅、茂木、山崎