お帰りなさい、はやぶさ2[数学科 五十嵐]
2020/10/12
初代「はやぶさ」は、2010年6月小惑星「イトカワ」の表面物質のカプセルを地球に持ち帰ることに成功しました。その後継機「はやぶさ2」は、2014年12月小惑星「リュウグウ」に向け打ち上げ、2018年「リュウグウ」に到着しました。数々のミッションを達成し、2020年12月に地球に戻ってきます。
小惑星「リュウグウ」は、太陽系が誕生した時やその後の進化の情報を持っていると考えられます。地球などの大きな天体では、原材料は一旦溶けてしまったので、それ以上昔の情報にたどりつけません。しかし、小惑星は、それぞれが太陽系内で生まれた時代と場所の記憶を比較的良くとどめています。こうした天体を調査することで太陽系がどのように生まれ、どのように進化してきたのかを知ることができます。
「はやぶさ2」は、イオンエンジンによる新しい航行方法を確立しました。今年の12月、お土産をカプセルに詰めて、帰ってきます。皆さんで帰りを待ちましょう。そして時々夜空を見上げてください。いろいろな星がみえますよ。
※おすすめの天体観測
「明けの明星、金星」 明け方、東の方向に金星が明るく輝いています。
数学科 五十嵐